中国から伝わった漢字 漢詩を書く作品から発展して
日本独自の書作品を作っていこうという試みからです。
そういう意味においては近代詩文といわれる作品群が
少し早かったように思われます。
時々、題材選びで困ったり、著作権許諾の手続きが大変
だったりしますが、作品を見ていただく方たちには良く
解っていただいて、書に親しみやすくなると思われます。
私は大学で中国文学科(漢詩や漢文を読み解く学科)を
選んだのですが 調和体を書くようになるなら 日本
文学科に行っておけばよかったかしらと思う事も有りま
した。
ところが、最近、唯一日本に残る遣唐使の墓誌銘とか
小野妹子から繋がる小野家の家系譜と出会い、まず、
漢文の文章を読み、訳して、それを200字程度の文章
にして、作品にするという機会に恵まれ、漢和辞典を引
くのも懐かしく、作品を書き出すまでの準備に一月以上
かかりますが とても楽しく取り組んでいます。
興味深い物語を含んだ漢文にもっともっと出会えるよう、
私のアンテナは、蟻の触角のようにピコピコしています。