9月19日に四国の高松で父の3回忌を終わらせ
今年の日展は最後の仕上げが大変と思っていましたが
家族の予定で1日早く大阪へ帰って来たのと、台風で
1日予定が全部キャンセルになり、落ち着いて最後の
仕上げをして、無事郵便局へ・・・。
今年は 読売に続き 親鸞750回忌に寄せて 帖
(折帖)の作品を書きました。
平安末から鎌倉時代の激動期を生きた親鸞は、九才で
出家したが、比叡山を下り六角堂にこもる。そこで聖
徳太子の夢告を授かり、法然門下にいる。師の法然の
説いた専修念仏の教えを受け、さらに一歩推し進めてい
くことで浄土真宗を開いた。親鸞が製作した名号は、
阿弥陀如来による救いを文字によって示したものであ
り、具体的な偶像でなくあえて抽象的な文字であらわ
すことにより人びとを迷いから解き放つものであった。
念仏による報謝を促し世の安穏を願う思想をのこした
のである。こうして親鸞は歴史に大きな足跡を残すと
ともに、後世の仏教界を大きく動かす力をうみだした。
平成二十三年九月二十五日
親鸞聖人七百五十回忌によせて思うところを識るす