巻子(巻き物)にするつもりです。
蘭亭の序というのは書聖と呼ばれた王義之(おうぎし)の代表作です。
王義之は中国の晋の大貴族出身で、20歳のころから朝廷に仕え、
40歳代で右軍将軍、会稽内史となって会稽に赴任しました。
本文が永和九年で始まるように、
永和9年(353年)に、会稽の山陰県(江蘇省紹興市)郊外の蘭亭で
3月3日の曲水の宴が盛大に催されました。
その時集まった42人が作った詩の序文として書かれたものが蘭亭の序です。
現在、時々、京都で杯を流しながら歌を詠む 曲水の宴がテレビのニュースで
報じられているのを見たことがありませんか?
それの大元のような宴です。
曲水に杯を浮かべて、杯が流れ着くまでに詩のできなかった人は
罰ゲームで杯のお酒を飲むという優雅な遊びの宴です。
本文を漢字でそのまま書くと、王義之にはかないませんからね(笑)
漢字ひらがな混じりの書き下し文で書きます。
この作品形式を調和体といいます。
最近はこの調和体で作品を書く人が増えています。
書は中国のものというところから離れて、日本の書としてのとりくみです。
HPのギャラリーを参考に見てください。